ホカホカpeople
[気仙沼-4] 水旅
美しい水を見つけることは、さながらその土地の愛が湧き出ているのを見出すことのようです。
その土地によって水の貌も違います。硬い水、優しい水…それを探して触れ合うこと。
それが、果歩さん曰く”水旅”です。
男山本店さんのお酒は気仙沼の美味しい湧水からつくられているそうです。
オーナーの菅原さんが、その湧水の場所へ特別に連れて行っていってくださいました。
青々とした稲穂の道を進むと看板が見えてきます。
(荒神井戸 男山醸造用水)
男山本店さんはシーズン時に、こちらに1本約500L、3本1500Lを3日に1回は汲みにいかれるそうです。
震災のとき、給水車が来る前は地元で大変重宝した水だそうです。
緑美しい稲穂の広がりを眺めているとあらわれる看板、ここが入口だそうです。
果歩さんが湧水の井戸のあるお宅を訪ねるとみなさん大歓迎!
お庭にある取水場をご説明いただき、特別におすそわけしていただきました。
蛇口をひねって、お水が手で触れた瞬間、 「気持ちいい」とこどものように無邪気になる果歩さん。
九州からもこの水を汲みに来る方がいるそうです。
お宅にあがらさせていただき、 お茶を出していただきました。
大峠山を流れてやってきた澄みきったお水は、柔らかくてほんのり優しい味わいです。
この辺は雪はそんなに降らず地盤が固い為、震災のときも水が濁らなかったそうです。
松茸秘話やご家族のお話を聞いていると突然お風呂が沸いたチャイムが鳴って、 「次はゆっくりお風呂につかってって」とご主人。「このお水のお風呂入りたいです!」と果歩さん。みなさんの笑顔も沸きました。
娘さんが赤ちゃんを連れてやってきて果歩さんは抱っこしながら話しかけます。
「産湯がここのお水なんていいね」
赤ちゃんはふんわり微笑んでいました。