公演を見る予定だった人のためにも「今できることをしたい」と、南さんがイベントを提案した。作家の柳美里さん（５４）と南さんの対談も行われた。対談では柳さんが南さんの声音について「透明度の高い湖が思い浮かぶが、決して冷たくはない」と表現。２人の世界を約５０人の観客が楽しんだ。

南さんの詩をもとに今月８日に発刊されたばかりの絵本「一生ぶんのだっこ」を南さんが読み聞かせた。自らの子育ての経験を踏まえた親の愛情あふれる物語で、詰めかけた観客の感動を誘った。南さんと柳さんのトークショーも繰り広げられた。演劇を通じた２人の出会いや劇場にかける思いなどを、ユーモアを交えながら語り合った。

果歩さん「急遽お知らせです
12月17日13時より、福島から読み聞かせインスタライブをやります‼️
是非見てください! 今、やれることをやります‼️」

[文] 南 果歩　[絵]ダンクウェル　講談社　ISBN 978-4065291108
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000369068
<ねえ ねえ かあさん。　一生ぶんの だっこって どのくらい?>
2011年東日本大震災以降、東北、熊本など被災地に向けての絵本の読み聞かせを続けている
南果歩さん。本書は、コロナ禍でのリモート朗読が話題になった詩を絵本にしたものです。
読んでもらう子どもたちはもちろん、読み聞かせする大人もいやされてほしいという気持ちがこもった、
やさしく包み込むような詩に。世界で活躍する話題のアーティスト、ダンクウェルさんがカラフルで躍動感のある絵をつけました。何度でも読み返したい、新しい癒やしの絵本です。